ある男のところに、小さな妖精が現れた。妖精の言うことには、ひとつだけ願いを叶えてくれるというのだ。それを聞いて男は
「叶えてくれる願い事を100にしてくれ」
男の願い事は受理され、男は次々と願い事を言い始めた。
「…で、願い事はいくつになった?」
横柄な態度でものを言う男に、少々不満げに妖精は言った。
「99です。」
それを聞いて男は・・・
ある男のところに、小さな妖精が現れた。妖精の言うことには、ひとつだけ願いを叶えてくれるというのだ。それを聞いて男は
「叶えてくれる願い事を100にしてくれ」
男の願い事は受理され、男は次々と願い事を言い始めた。
「…で、願い事はいくつになった?」
横柄な態度でものを言う男に、少々不満げに妖精は言った。
「99です。」
それを聞いて男は・・・
この作品の元ネタはアラビアンナイトです。アラビアンナイトであれば、本来登場するべきは男の妖精ジニーなのでしょう。けれど、この作品では小さな女の妖精フェアリーが登場します。ですがジニーは大抵大柄なので、登場してもらうと存在そのものが話を圧倒ししまいます。それではこの話の面白さを壊してしまうとの判断から、小さな者に登場してもらったというところでしょうか。妖精=小さいというのが一般的な相場なので、妖精の登場です。
この妖精、ルーズソックスを履いています。妙に履き慣れていない感じが地方から出てきた少女が、流行を追ってソックスを履いているような感じがします。そういう意味では素朴な感じを受けると言っても良いかもしれません。そうした素朴?さが残っているところが、妖精らしいところなんでしょうか。
Published : 2000.09.30
Update : 2004.10.15
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