トワイライト・シアター

単行本「戦国知世伝」より

中島史雄 作品

あらすじ

作者は、アイディアに詰まっていた。あるにはあるが、つまらないものばかりだ。なら3本立てでいこう!!

1本目:THE RIGHT STUFF

《あらすじ省略》

2本目:GREMLIN BUSTERS

《あらすじ省略》

3本目:アニーにおまかせ

シャイダーは、アニーにいたずらしようとして拒まれてしまった。アニーの方がシャイダーより人気が高くなっている今や、主導権はシャイダーにはなくアニーにあった。

「私そろそろ一人立ちしようかと思うの・・・」

アニーの何気ない言葉に、シャイダーは軽く嘲笑した。しかし、アニーは本気だったのだ。

ゴジラのようなアニー

いつものようにアニーが、一人で怪人達と戦い始めた。こうなるとシャイダーの出番はない。しかし一応主役はシャイダーだ。シャイダーの出番を作るため、アニーはわざと怪人の罠に落ちた。こうでもしないと本当にシャイダーの出番が全くないからだ。しかし、シャイダーは現れなかった。そのころシャイダーは、悪役の女の子達と遊んでいたのだ。

「シャイダーなんかやっていられるかい」

シャイダーはアニーを助ける気がないどころか、怪人たちと仕組んでいたのだった。怪人にいいようにされたアニーは、とうとう不思議獣の卵を体に押し込められてしまった。そのとき突然、アニーの体が巨大化したのだ。

巨大化したアニーは・・・

巨大アニー

解説

雑誌レモンピープルに連載された映画パロディのシリーズです。そして「トワイライト・シアター」は3本立て構成。その3本目は、宇宙刑事シャイダーのパロディで始まり、怪獣映画で終わります。

宇宙刑事シャイダーは宇宙刑事シリーズ第三弾として1984年に放送されました。シャイダーではサポート役の女宇宙刑事の役所が前作とは変わり、アクションにも積極的に加わるようになりました。シャイダーが変身して敵と戦うのに対して、アニーは特に変身することなく敵と戦う姿が見られるようになったことから、アニー強し! ということで人気がありました。

また、主役シャイダーが軽自動車のジムニーで、一方アニーはロータリーエンジンを搭載したマツダRX-7。どちらがカッコいいかは、好みの問題もあると思いますが、値段的にはアニーが優遇されていたと言えますし、スポーツカーを操る女性は魅力的であったと言えます。またアニーのアクションシーンもカッコ良く、毎回あるパンチラも含め、アニーを見て強い女性に衝撃を受けた子供は少なくないはずです。

そうしたアニーの強さと一体となった魅力を膨らましていくと、この作品で描かれるように巨大化だと言えるのかもしれません。妄想は尽きることはありませんが、シャイダーと敵を両方を踏み蹴散らす様は、アニーの奥底に感じる強さを上手く表現したと言えるでしょう。

そんな主役になること叶わずのアニーの人気は、東京湾に消えていってしまったのかもしれません。

Published : 2000.02.04
Update : 2014.09.21

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