ジャイアント カラフル

単行本「カラフル」第2巻 COLOR52 より

岸虎次郎 作品

あらすじ

199X年 街に巨大女子高生が現れた。

巨大女子高生は巨大チョコ菓子ボッキーを食べながら、やってきた。ボッキーが無くなり、空箱を捨てる巨大女子高生。その空箱は、道路に落ち車を押しつぶすほど巨大だった。

「見つけたぞこいつ!」

空自の戦闘機が攻撃態勢に入ったそのとき、巨大女子高生は駐車していたトラックをつまみ上げるためしゃがみ込んだ。スカートの中が丸見えになった。戦闘機はかろうじて巨大女子高生のパンティーの下、巨大なルーズソックスの間をくぐり抜ける。その瞬間、戦闘機後部座席から声が

「隊長!バッチリ撮れました!」

巨大女子高生は足もとの炎上する車には全く気をとめず、すぐ脇のミラーガラス張りのビルに向かった。大きな口を開けルージュを整え、大きな目を開けアイラインを引く。そして109の建物に寄り掛かって、待ち合わせを楽しんでいた。

解説

オールカラーページのこのマンガ作品、その名もカラフルです。

全編軽いエッチでつづられています。見えそうで見えないものを追及する男たちの話です。様々なシチュエーションをコミカルに描いていますが、52話でとうとう巨大女子高生が登場します。典型的女子高生の無関心さが街の破壊と対照的で面白い味を出しています。パラパラダンスを踊る巨大娘の続編が描かれていますので、そのうちそちらも紹介したいと思います。

集英社週刊ヤングジャンプに連載され好評でだったこの作品は、集英社とTBSによってアニメ化(COLORFUL)されています。

非常によく似た作品

この作品と非常によく似たシチュエーションを持つ作品があります。ZERRY藤尾氏の作品「巨大美少女上陸」がそれです。巨大な少女が突如として海から現れて、自衛隊が対応するというものです。

その後の展開や、面白みの持ち込み方はそれぞれ異なるのですが、自衛隊の対応がよく似た感じであるところが興味深いところです。怪獣のように対峙し大真面目に任務に取り組みながらも、各隊員たちは人間の少女として見ているのが共通しています。そこには自衛隊=女に飢えた男の集団という図式がありますが、当時の自衛隊のイメージの反映と言えるでしょう。

Published : 2000.02.02
Update : 2004.09.17

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