何人か巨大化できるキャラクターがいるので個別に紹介しよう。
ガルガンタ
フェムフォースの中で一番出所が明らかな巨大ヒロインがガルガンタだ。他の巨大ヒロインたちは、どうも巨大化の理由がうさん臭い。とはいえ、フェムフォースのメンバーという訳ではなく、協力者に位置づけられている。
ガルガンタというのは変身後の名前で、変身=巨大化ということでもない。変身前は、キャロル・へスラー博士という立派な経歴を持った女性である。彼女は若返って力をつけることのできる薬を開発していたが、若返りたいがために自分で薬を試してしまったのだ。ちなみに博士は、それなりのお歳を召した方で見た目も年相応。そんな博士であったが、薬を飲んで見事に若返った。しかし若返ったのは良かったが、10倍ほどに巨大化してしまうのだ。その上、薬の影響で半狂乱で街中で暴れまくるおまけ付き。フェムフォースのメンバーに取り押さえられて、とりあえず一件落着。
その後、彼女はグラマラスな金髪女性に。つまり変身しっぱなし。しかし薬の副作用が残り、情緒不安定なうえ、大きさまで不安定。まるで生きた爆弾。危険な香りのする金髪女性は、結局フェムフォースの正式メンバーにはしてもらえなかった。でもシリーズには良く登場するし人気もある。
アメリカ南部では愛称にビッグを冠に名字の頭文字つけたものを使うことがある。これにちなんで?か、時々ビッグGと呼ばれたりすることがある。その呼び名どおり、ビッグなキャラクターであることは間違いない。
タラ
タラも、人気は高い。タラ・フリーモントは大金持ちのお嬢さんだが、なぜかジャングル育ち。しかもそのジャングルには巨大な恐竜が住んでいるというおまけ付き。その恐竜相手をしているうち、巨大化できるようになったらしい。これを読んでいるあなたも巨人になりたいなら、恐竜と取っ組み合いすればなれるのだ。為になる話だ。
タラはかなり気性が激しく、悪人には容赦ない。巨大化しなくとも背の高い彼女は、シュワルツネッガーやスタローンも目じゃないほどに強いので、めったには巨人にならない。それでも面倒だと見るや巨大化し、遠慮なく叩きのめすのだ。とにかく強いのである。巨人となった彼女のデコピンは超強烈。しかしデコピン一発で伸すだけでは物足りず、踏む捻る握りつぶす、とにかくやりたい放題徹底してやるのだ。巨大化したタラにプロポーズした悪人がいたが、まちがいなくマゾに違いない。
ナイベル
魔法に近い超能力を持ち、巨大化することもできる。力で押しまくるタイプではないので、ガルガンタやタラのように取っ組み合いはしない。大抵は巨大化しない。次元を操る能力を持って問題を解決することが多い。
誰かが巨人になっていると、何故か巨人になってしまう。なので彼女が巨大化するときは、巨大女性がわいわいといるコマが続くことになる。
シン
一番おちゃめな巨大ヒロイン。何か事件で巨大化することは滅多になく、巨大化する必要のないときほど巨人となって登場する。どうやらあまのじゃくな性格のようだ。
悪気の無い、それでいて悪戯好きなな性格が、彼女のトレードマークである。なので巨人で登場したときも、当然この性格。なので巨人の彼女にとって、街はまるでおもちゃの国となる。
ライダ
フェムフォース本編では巨大化しない。巨大化するのは番外「Rayda」シリーズ。もともとこのキャラクターはフェムフォースの正式メンバーではなく、ガルガンタ同様、フェムフォース協力者。こうした協力者をフェムフレンズと呼ぶ。
物語では、ライダ本人にもよく分からないうちに巨人になる。どうやらライダの危機を救うべくシンが巨大化させたらしいのだが、しかしどういった理屈で巨大化できるのだろうか。おそらく書いた脚本家も知らないのでは・・・
女優
名前は不明。巨大化して暴れる女性を扱った映画を、実際に巨大化して撮影。その時巨大化する女優が左の絵の彼女。とんでもない話だが、こういう撮影話はこのシリーズこれで2度目。ハリウッド謹製特撮映画がCGぽくない理由は、こうだったのだ。なんてね。
巨大化は、ガルガンタの巨大化原因となった薬を盗んで利用。映画制作の話自体が悪だくみそのもので、彼女はその犠牲者であると言える。その一方で怪獣のようになった彼女。ハリウッド女優らしい色っぽさを振りまきながら、ビル街を闊歩する姿が印象的。