Poserのキャラクタ達
Poserにはキャラクタを作成する機能があります。しかし全くのゼロからキャラクタを作成する訳ではありません。基本となるキャラクタを改造して作成するのです。
Poserには、多くのキャラクタが同梱されています。人間だけではなく、動物やロボットなど実に様々なキャラクタが、すぐに使えます。どのキャラクタを使って改造するか決めるためにも、どんなキャラクタが用意されているのか知っておくことは重要でしょう。キャラクタを改造するまでもなく、十分に利用して作品にしても良いくらいです。
Poserがバージョンアップされる度にキャラクタが増えてきました。古いバージョンのキャラクタも新しいPoserには含まれています。もちろん利用することも可能です。例えば、Poser2のキャラクタをPoser7で使うこともできます。しかし、Poser4以前のキャラクタは、現在のCGのレベルからみて、アップに耐える出来映えではありません。アップには使えないかもしれませんが、群衆のシーンなどでは多いに利用価値があります。しかし改造の対象には向きません。
下の絵は、Poser6とPser7のキャラクタ達です。この６人を改造の対象にするのが無難でしょう。
左から、ジェイムス(男)、サイモン(男)、ケイト(女)、ベン(男)、ジェシー(女)、シドニー(女)。とりあえず紹介のために、全員に服を着てもらいました。基本は裸体。艶かしい話ですが、大人のキャラクタは性器の表現も可能です。結構、リアルです。性器を表示させると、レンダリングの速度に影響するので、服などで隠れているときには非表示にした方が良いでしょう。たぶんPoser利用者の常識です。男の場合もっと顕著な問題が起きます。服で隠れるべきものがハミ出てしまうのです。
ジェイムスとサイモン
サイモンは、Poser7で追加されたキャラクタですので、出生としてはジェイムスの弟ということになります。ただ見た目は、サイモンの方がジェイムスよりオッサンです。ジェイムスは、かなり男前に作られています。２枚目キャラクタが既に居るので、次は３枚目ということでしょうか。サイモンは相当オッサン入ってます。
下の話ですが、サイモンとジェイムスの性器の作りは全く違います。Poser6以前のPoserキャラクタは、男性器は、Poserのメニューで表示／非表示を切り替えるように作られていました。サイモンの男性器は、別キャラクタとして作られていて、サイモンに取り付けて使うようなパーツになっています。
下の話の続きになってしまいますが、男性器を表示したまま服を着せるとハミ出してしまいます。じゃあ、いわゆるモッコリはどう表現するのかと言うと、着せる服をモッコリさせて表現します。3DCGの世界では、服の下に体があってという上下関係によって服の形状に変化が起きるのではないので、服をデザインするときに体の形状を意識しないとならないのです。これは結構重要です。Poserは、このあたりを上手く処理できるよう工夫されていますが、ここでその話をすると大変なので、別の機会に説明したいと思います。
ケイトとベン
ケイトとベンは、子供のキャラクタです。Poserのキャラクタ全般に言えることですが、西洋人の特徴が顕著に表現されているので、日本人の子供の雰囲気とは全く別物です。顔の特徴は骨格からくるものですが、西洋人と東洋人を比較すると、頭を真上から見たときの形状に大きな違いがあり、特に子供ではその違いが相当雰囲気に影響しています。
人間の頭を上から見たときの形状を楕円だとすると、前後の奥行き方向が長径、つまり奥行き方法に長いのですが、奥行き方向と横方向の場が差の比率が平均的な西洋人と東洋人で違うのです。前後の長さが東洋人に比べて、西洋人の方が長いのです。それが大きな印象の違いとなっています。ほお骨や鼻の形状などは、なんとか改造できそうですが、奥行きの長さの比率はPoserだけで改造はできません。正確には、比率を変える機能が、ケイトとベンには対応していないのです。全く手が出ないという訳ではないので、日本的な子供のキャラクタ制作にも挑戦してみたいところです。
またも下の話ですが、この二人には性器はありません。
ジェシーとシドニー
シドニーはPoser7で追加されたキャラクタです。どっちもキツい顔立ちのお姉さんですが、ジェシーに比べると、シドニーはちょっと東洋人ぽい感じがします。このキツい顔立ちの最大の要因は、実は骨格によるものではなくて化粧なのです。
Poserに限らず、ほとんどの3Dモデルは、マップと呼ばれる絵がモデルに貼付けられています。Poserの場合、体全体にはボディマップが貼付けられ、顔にはフェイスマップが貼付けられています。フェイスマップの化粧を変更すれば、このキツい顔立ちと決別することが可能です。フェイスマップには眉毛なども描くことができますので、フェイスマップを作り替えることで、相当顔の雰囲気を変えることができます。
G-ZONEの看板娘のベースはジェシーです。キツい顔立ちでは無いと思っていますが、いかがでしょう。骨格も変更していますが、それよりもフェイスマップの効果の方が大きく現れています。
そしてやっぱり下の話ですが、ジェシーもシドニーも性器表現はできます。しかし男性器とちがって、形状を変化することはできないようです。