Hall

はじめてのPoser

初めての作品

2009.06.27

作品を作る手順

とりあえず作品を作って画像にする事にします。大まかな手順はこんな感じ。

  1. 下準備
  2. 作品をイメージする(新しいファイルを作成して必要なオブジェクトを配置)
  3. オブジェクトの位置決め
  4. レンダリング
  5. 画像を保存

下準備

下準備無しでいきなり作品を作り始めても構わないです。ただ予め下準備をすると、色々と確かめる事ができますので、実際の作業をスムーズに行う事ができます。

本格的に作品製作に取りかかるなら、下絵を描いて下絵に合わせてオブジェクト(3Dモデル)を作成するところでしょう。しかし初めて作る作品ですから、Poserの機能やデフォルトのオブジェクトを確認しながら作成したいと思います。ということで今回は、Poserのデフォルトのオブジェクトで何を作るれるのかを考えながら作成していきます。

作品をイメージする

Poserに標準で含まれているオブジェクトを確認します。確認するのは、キャラクタ、衣服、小道具です。

3Dの世界は、ちょうど舞台セットを製作して映画のワンシーンを撮るのに似ています。舞台装置から小道具などのオブジェクトは、Poserの小道具というカテゴリに整理されて入っています。小道具という名前らしからぬものも、カテゴリとして小道具になることがあります。

Poser7の小道具には、沢山のインテリアが用意されています。小人を作品に登場させるのが都合良さそうです。でも最初は巨人の作品と心に決めていたので、基本オブジェクトの箱(立方体)を使って、これにテクスチャを貼ってビルに見せかけることにします。キャラクタはジェシーさん。理由は、ビキニ姿の女性がいいなあと思ったのですが、あいにくとビキニはジェシー用の物しかなく、今回はシドニーさんではなくてジェシーさんにお願いすると行った次第になりました。

オブジェクトを配置

Poserを起動すると、新しいファイルを用意して1人だけキャラクタを配置します。このキャラクタは伝統的に男となっていますが、容赦なく削除してしまいます。削除は実に簡単で、削除したいオブジェクト、今回はジェイムスをクリックして削除キーを押すだけで跡形もなく抹殺されます。

空間が空になったところで、必要なオブジェクトを用意します。今回は次のオブジェクトを使いました。

  • ジェシー
  • ビキニトップ
  • ビキニボトム

オブジェクトを配置したところオブジェクトを空間に用意するのは簡単です。Poserのウィンドウ内に表示されいるライブラリパレットを操作して、フィギュアのカテゴリからジェシーを探し出しダブルクリック。他は小道具のカテゴリから探し出し、ジェシーと同じようにダブルクリックするだけです。

全てが配置し終わると、空間の中央にオブジェクトが配置された状態になります。プレビュー表示には、右のように表示されます。ジェシーの足は、まるでコンクリートの固まりに埋まっているようになっていますが、この固まりが箱オブジェクトで、これに化粧を施してビルに仕立てます。

オブジェクトの位置決め

オブジェクトの位置決めをしながら仕上げていきます。楽しいながらも根気の必要な作業です。この作業をしていると、プラモデル少年だった頃を思い出します。実際ジオラマ製作してコンクールに出していた時の作業にとても似ています。モデルを作成して配置撮影アングルを考えながら。配置しては撮影アングルから見て不自然なところを手直し、ときには再配置。そして最後に背景画を用意して照明を焚いて撮影。3Dも全く同じです。

この過程は改めて詳しく解説しますので、今回は「へえ、こんな感じで作業するんだ」と雰囲気を掴んでいただければと思います。

位置を検討中ジェシーさんには、ちょっとポーズをとってもらいました。ポーズは体の関節毎に屈伸の角度等を設定して作りますが、すべて直立の姿勢から全ての関節を設定するのは大変です。しかしゼロからポーズをさせるようなことは、ほとんどありません。一度作成したポーズを保存して再利用する機能があって、これがとても重宝します。標準インストールを行うとポーズ集のようなものが最初から使えるようになっています。このポーズ集には静止ポーズの他にアニメーションポーズ、例えば歩く動作などが使えるようになっています。今回は、この標準てついくるポーズから、ちょっと面白そうなものを使ってみました。

配置しながらビルとなる箱にビル側面の写真を加工して貼り付けました。ビルも一つだけでは物足りなかったので、複製して2つにしてみました。

レンダリング

最終的な作品はレンダリングという行程を経て完成します。レンダリングは、実際に光やオブジェクトの状態を全てシミュレートして計算することを言います。プレビュー画面を通して作業をしますが、この画面での表示はあくまでも作業のための簡易的な表示です。レンダリングした結果とは違いますので、最終的な作品を完成させるまでは何度もレンダリングを試す事になります。この辺りは写真の現像に似ています。現像してみなければ、どのように写ったかは分からないのです。そう遠くないうちには、このレンダリングという行程も意識しないで作品を作成できる日が来ると思いますが、それまではレンダリングを行わなければなりません。

レンダリングして初めて分かる事は色々とありますが、照明の具合を確認するためにレンダリングする事が最も多いと思います。今回の照明オブジェクトは2つ用意しましたが、1つは無限光で、もう1つがIBLです。これも改めて詳しく解説しますが、IBLは実際にレンダリングしてみないと、どのように反映されるか分からないのです。

微調整中背景画を配置して、床の部分が地面のように見えるかを最終的にチェックします。ポーズやビルの位置も影の具合を見ながら、微調整していきます。プレビューで見ていても、かなり雰囲気が良くなってきました。この微調整でも何度か試しにレンダリングしますが、レンダリングの時間が惜しい時には、部分的に変化した部分だけレンダリングして見るといったこともできます。

完成

満足のいく結果が得られたら完成です。今回一応完成した作品ですが、さらにリアルさを追求する素材として、これから何度か使っていきます。

完成