夜遅く、一人で歩く女性の後ろにぴったりとついてくる足音。
「うしろの人・・・つけてきているのかしら」
女性がそう思った次の瞬間、いきなり後ろから腕をつかまれた。
「ギャー!」
女性が悲鳴を上げるのも無理はない。腕をつかんでいるのは、まるでカニのような顔をした宇宙人だったからだ。女性の声ですぐに駆けつけてきた警察官。瞬く間に宇宙人は包囲されて逃げ場を失った。
その時だった。頭上にUFOが現れたかと思うと、宇宙人に光線を浴びせたのだ。巨大化する宇宙人。巨大化したのは宇宙人だけではなかった。一緒に捕えられていた女性も巨大化していったのだ。女性の服は巨大化する体のために内側から裂かれていった。女性の服は巨大化しないのだ。都合良く巨大化とともに裸体になっていく女性。
やがで巨大化した宇宙人は、移動を開始した。もちろん巨大化した女性を人質にしてだ。小さな家や車には全く配慮無く、破壊を破壊とも思わずに直線的に移動していく巨人たち。足元に群がる警官隊は、見上げるような巨人に何もできず、ただ眺めているしかなかった。しばらくして東京都庁舎に到着した宇宙人は、都庁舎に女性を縛り付けたのだった・・・