ミツカは宇宙に名の知れたミト一族の末裔。慎重派のスーケルと、食いしん坊のカークスと共に、宇宙を漫遊しながら世直しをしていた。
彼女の乗る宇宙船の故障を直すために、急遽手近な星、地球に立ち寄った3人組。船を修理して何事も無く、次の目的地に向かうはずだった。しかし船の修理の合間に地球の森を散策していたミツカは、偶然にもアクダイカーンズが少年を誘拐する所に出くわしてしまった。アクダイカーンズは宇宙を股にかけ、悪事を働く秘密結社だ。行きがかり上、少年を助けたミツカ。なんと、その少年に姉と間違われてしまったミツカだった。
間違われたのも無理は無い。ミツカは少年の姉とそっくりだったのだ。アクダイカーンズの目的は、そのミツカとそっくりの女科学者から研究の秘密を聞き出そうとしていたのだ。アクダイカーンズの悪行を見過ごす事は出来ない3人組は、隠密シルビアを加えて姉の救出を試みた。
少年の姉の救出には成功したものの、アクダイカーンズの鬼頭が現れ、鬼頭の電撃によってスーケルとカークスは倒されてしまった。そしてミツカも鬼頭の電撃を受け、結局ミツカがアクダイカーンズの手に落ちてしまった。(ここまで前編)
一方、アクダイカーンズから逃れる事ができた少年と姉は、ミツカの従者、スーケルとカークスの復活に成功していた。スーケルとカークスは、実はミツカを守るロボットなのだ。スーケルとカークスの機能はそれだけでなく、ミツカの変身の秘密でもあった。
ミツカ絶対絶命のピンチに間に合ったスーケルとカークス。ミツカとスーケルとカークスの3人が揃い、ようやくミトブルー、ミトレッド、ミトイエローへと変身することができた。
変身に成功したミツカ達は無敵だった。アクダイカーンズを倒すのは時間の問題だった。しかしアクダイカーンズの首領、鬼頭を倒すのは容易ではなかった。鬼頭は巨大ロボット攻殻機動103号に逃げ込むと、街ごとミツカ達を倒そうと暴れ出したのだ。
こうなったらミツカ達も伝家の宝刀を使うしか無かった。が、それを拒むミツカ。しかし方法は他になかった。
しぶしぶミツカはラージチェンジャーを手にすると叫んだ。
「クレストパワーオン!」
その途端、ミツカの体は巨大化をはじめると同時に変身が解けていった。一方スーケルとカークスは、ミツカのプロテクターへと変身し、ミツカはプロテクターを身に纏い、巨大な姿でビル街に現れた。
ミツカがいやがったのは巨大化して露出度が増すだけでなく、体の大事な所にスーケルとカークスを纏わなければならないことだった。プロテクターには違いないが、元の2人の姿を考えると嫌になるのだった。
鬼頭は、突然自分の前に現れた巨大ミツカにひるんだが、それもつかの間だった。すぐに巨大ロボットの力を確信した鬼頭は、ミツカの体を執拗にいたぶるのだった。だんだんと高揚していく鬼頭に対し、巨大ロボットにされるがままのミツカ。果たして巨大ロボットを倒す事が出来るのだろうか・・・