せっかくの夏休み。那祐美のパパが持ってきたのは、自分が発見した遺跡の招待券だった。那祐美と琢磨たちは、有赤ビックサイトで行われていた大ミュウギニア秘宝展に出かけた。オンゴも夏美のイヤリングに入って一緒だ。
そのころ異変が起きていた。草や木が、そしてなんと冷蔵庫に入っている野菜さえも枯れてしまっていた。そして、秘宝展に行ったオンゴにも変化が。 秘宝展の展示物に反応してオンゴの封じ込められていた力が目覚めようとしていた。秘宝展の会場は真っ暗に、そしてオンゴの体が巨大化していった。オンゴの正体は伝説の大魔神だった。
胸でつぶしちゃった...
大魔神となったオンゴは破壊することだけが目的だった。 夏美は花の精霊ミイに、アハムと波美は水の精霊ロンゴに変身した。でも、とても勝てそうにない。とりあえず先回りしたが、ミイたちに作戦はなく、何もできなかった。早くロンゴを押さえないと街は破壊され尽くされるだろう。
大きくなっただけじゃ勝てない...
そこにロンゴの父が現れた。今のオンゴを押さえるには、ミイの本当の力をださないとならないと言うのだ。
「母なる精霊弥夷となるのじゃ」
母なる精霊ミイとなるため、精霊や人々の力を得るため、踊った。するとミイの体がみるみる巨大化していく。その巨大化したミイの足もとにはカメラを構えた男達が群がっていた。彼らのお目当ては、ミイのパンチラだ。
「みないで」
パンティを見られまいと体勢を整えようとミイが足を閉じた途端、地下道を踏み抜いてしまった。倒れるのこらえようとミイはビルに手をかけたが、ビルはミイの巨体を支えきれずに倒壊してしまった。その足もとでは相も変らずフラッシュとシャッター音が絶え間なかった。
「みんな、危ないから逃げてください」
ミイは足もとの人たちに声をかけたが、ミイの気持ちとはうらはらに、足もとから逃げ出す男はいなかった。そんなミイに、オンゴは容赦なく攻撃してくる。巨大化しただけでは、オンゴに勝てそうもなかった…