アキコ隊員は、昨日より行方不明になってしまい、弟のサトルは心配していた。科学特捜隊の本部でキャップに相談すると、ハヤタ隊員が捜索してくれるという。さっそく、科学特捜隊の車、ポインターに乗り街に出たハヤタとアキコだった。
偶然かアキコは、サトルを発見した。しかし、サトルの様子がおかしい。サトルをポインターに載せようと、アキコとハヤタがポインターの外に出たとたん、サトルはアキコの手を強引に引き寄せるとポインターを奪ってしまった。ハヤタは素早い行動に何もできず、ひとり取り残されてしまった。
その事件のすぐ後で、科学特捜隊本部前に巨大な卵形の物体が飛来してきた。その巨大な卵形の物体はやがて割れ、中からうずくまった巨人が出てきた。
なんということだろうか、その巨人は科学特捜隊のユニフォームを着ていたのだ。早速、巨人の体によじ登り調査を始めた特捜隊員らだったが、調べれば調べるほど地球人そのものだった。ただ異常に大きいという点を除くと、まさしく地球人だった。しかも、女性であることが判明した。
まだ動作を開始しない巨人に対して科学特捜隊は、巨人をワイヤーで固定して動けないようにすることに決定した。それはまるで、小人国にきたガリバーのようだった。
科学特捜隊員らが見守る中、やがて巨人は動きだした。巨人の体を固定していたワイヤーは、全く無いのも同然の様に立ち上がる巨人。その圧倒的な巨体を見た隊員は、全員が声を上げて驚いた。驚いたのは巨人の大きさにではなく、なんとその巨人がアキコ隊員だったからであった
まさしくアキコ隊員だった。しかし、自分はメフィラスだと名乗り、驚く特捜隊をしり目に、何か巨大な造形を作り始めた。造形物のための材料を運ぶため、街の中を悠々と往来するアキコ隊員。アキコ隊員は、一体何を作ろうとしているのだろうか・・・