お嬢様はあの事件以来、多少不安定になられてしまいました。
お嬢様を守るのが俺の役目。そして敵討ち。敵を探しだすのにどれほどの時間が過ぎただろうか。長かったとしか言い様がない。そうした思いがよぎる中、お嬢様が敵の陰茎を切り取っていた。
「ちんぽー。みんな、ちんぽーだよ。」
あの日から情緒不安定だったが、さらにひどくなったようだ。無理もない。どれほど憎んだ相手だったろうと、人を殺してしまったのだから。おや。俺も頭をやられたのか、すれ違う人が異質なものに見えるようになってきた。それも後少しの辛抱だ。お嬢さんを列車に乗せて、それから…
「たかが強姦魔を殺したぐらいで、なぜ自殺せねばならないのです?」
列車に乗ったお嬢様は突然正気に返った。その時俺の周りにはミニチュアの街が出現した・・・