Doom Patrol

ドゥームパトロール

あらすじ

とあるビル街の一角にある家に3人の男女が呼ばれてきていた。呼んだのはコールダー博士。彼が呼出した3人は、人間離れした能力を持っていた。彼はその能力を地球を守るために使おうと考えていた。博士は下半身が付随で、自分の代わりに危険な任務をこなすことのできる者がいたらと考えていたのだ。そこで博士は特殊な能力を持った彼らを説得してチームを結成することにしたのだ。

3人は博士に協力することにした。博士は申し出を喜ぶ間もなく、彼らの結束力のため、能力を最大限に活かすため、そして能力の紹介を兼ねて、早速彼らの訓練をはじめた・・・

解説

1963年から始まったシリーズ「The Doom Patrol」ですが、最初は雑誌My Greatest Adventure 80号に掲載された単発の読み切りでした。その反響が良かったのでしょうか、その後My Greatest Adventureの85号まで連載されます。結局1964年の掲載時からは雑誌タイトルに大きく The Doom Patrol と記されるようになり、事実上My Greatest Adventureの名前は消えてしまいました。このシリーズは、現在も続いており、現在でも人気を維持しているシリーズです。ここで紹介するのは最初のシーリーズですが、いずれ新しいシリーズも別に紹介したいと思います。

長期のシーリズですので、プロローグのみをあらすじとして書きました。ドゥームパトロールの相手は悪人ばかりでなく、怪物や自然災害等多岐に亘ります。ザ・チーフが率いるドゥームパトロールですが、活躍のメインはイラスティガール。巨大化した彼女は無敵状態。小さくなって敵を混乱。大災害も彼女の前には、砂遊びの山が崩れたようなものです。他のメンバーは、彼女のサポートに徹しているといっても過言ではありません。

途中からコスチュームが変わっています。当初はグリーン主体の少し地味なコスチュームでしたが、途中から赤と白を基調にしたものになりました。印刷技術の進歩も手伝ってのことだと思いますが、後期のコスチュームの方がヒーローっぽくていいですね。

ところで2007年にワーナーブラザーズがドゥームパトロールを映画化、春にクランクインするらしいという話が広まっていましたが、立ち消えとなってしまったようです。大画面で巨人イラスティガールに会える日はいつかくると思いますが、まだ当分先になりそうです。

メンバー紹介

オリジナルのメンバーは4人。シリーズ後半になるとレギュラーメンバーとしてビーストボーイとメントーが加わりますが、正式なメンバーは4人だけです。


ザ・チーフ (The Chief/Dr. Niles Caulder)

ドゥームパトロールの創始者でありリーダとしての役割を持つ。半身不随で常に車椅子で登場。車椅子に座って冷静に物事に当たるその姿が印象的で、車椅子はリーダーのイメージとして他の多くの物語に影響を与えた。


イラスティガール (Elasti-Girl/Rita Farr)

彼女が女優だったとき、ジャングルのロケ中に道に迷い未知のガスを浴びてしまった。その時に自由に体の大きさを変える能力を身につけた。巨大化の他に縮小化することもできるし、シリーズ後半では体の一部だけ大きさを変える能力があることに気がつく。後にメントーことスティーブ・デイトンと結婚する。


ロボットマン (Robotman/Cliff Steele)

彼がフォーミュラカーのレーサーだったとき大事故に遭い、体の大半の部分が機械となってしまったサイボーグ。体が壊れても修理が利くため、危険な場所に赴く際には、彼が率先して行動する。


ネガティブマン (Negative Man/Larry Trainor)

彼がロケットのテストパイロットだったとき事故に遭い、放射線を浴びてしまった。その後、彼の魂は体から離脱して自由に飛び回る能力が身に付いた。魂は物質の束縛を受けず、例えば壁を通り抜けたりすることが可能。また死の淵をさまよう他の魂を助けることが出来る。

巨大化能力

巨人になった時にどのような利点があるのか、イラスティガールの活躍ぶりを例にとって見ることにします。


戦いを有利に

巨大な怪物やロボットと戦う時、彼女は迷わず巨大化します。普通の人間を相手にする時でも、相手が多勢だったときなどは彼女は巨大化して優位に立って戦います。


重機の代わりに

どんなに重いものでも巨大化の度合いを調整して、まるでおもちゃのように扱うことができます。遺跡も手で丁寧にかつ素早く発掘することができます。クレーンやブルドーザのような重機は、彼女には必要ありませんが、たまに重機そのものを手で持って道具として利用することがあります。


メンバーを乗せて

彼女がチームのメンバーを手に乗せて、現場に向かうことがあります。なるほどスーパーヒーローたちがバスや電車を使う姿は、あまり見かけたことがありません。

そういえばバットマンの初期のアニメシリーズに、バットモービルが故障したために地下鉄に乗るバットマンとロビンというエピソードがありました。ヒーローが電車の手すりにつかまる姿は、情けない印象を受けました。

なるほど巨大化した彼女なら、メンバーを楽々運べる上に故障知らずで便利です。頭の上にメンバーを乗せて、泳ぐこともありました。


エレベータの代わりに

エレベータのような垂直移動にも活躍しています。火事で屋上に取り残された人を助けるのはもちろん、会議場まで人を送り届ける時など、巨大化のほどを調整してエレベータの代わりになります。

高いところに非難した人々を救助するときにも、巨大化能力は役に立ちます。火事のとき炎に追われた人々が屋上に非難。大勢の人を屋上から救助したのは彼女の巨大化能力があってこそでした。


近道するときに

彼女が急ぐ時は、よく巨大化します。巨大化すると道路や建物に関係なく直線的に移動できます。ビル街でも巨大化の具合を調整して、ビルを跨いで歩いていく彼女の姿を良く見かけます。

また巨大化すると、自動車以上の速度で移動できます。巨大化すると歩幅が大きくなって、普通にあるいても走る自動車を追い越してしまうこともあるほどに速く移動できるようになります。それに赤信号の時でも、交差点を跨いで通り抜けることもできます。自動車で移動するよりも遥かに短い時間で目的地に到着できます。

美容院で思わぬ時間を取りすぎた彼女が待ち合わせの場所に、彼女はビルを跨いで現れたことがあります。

縮小能力

小さくなったときにも利点があります。巨大化したときと同様、イラスティガールの活躍を例にとって見ることにしましょう。


気づかれずに接近

小さくなると相手に気づかれずに接近できます。相手を尾行したり奇襲して相手を捕まえる等々、戦う時でも小さくなることで有利になることもあるのです。また相手を安心させる効果もあります。力ずくではなく相手を安心させて説得するよなときに、小さくなるのは有効です。


隙間を通れる

小さくなれば当然普通では考えられないような隙間を通り抜けることも簡単にできます。崩れたビルやトンネルでも、小さな隙間から中に入って状況を確認したり、けが人の手当をすることは可能です。また監禁されてしまったときにも、相手が考えもしないような小さな隙間から脱出できます。


誰よりも器用

小さくなった体になると、周囲の物全てが巨大な物になります。どんなに精密な機械も小さくなった彼女には、もはや精密機械ではなくなります。小さな歯車の隙間にあるものを取り除くことなど、小さな彼女に簡単なことです。彼女にルーペやピンセットは不要なのです。

大きくなったときの注意

巨大化したとき、気をつけなければならないことがあります。ネガティブマンがイラスティガールと能力が入れ替わってしまうエピソードがありまして、そのエピソード中でネガティブマンはかなり苦労しています。


常に足下に注意を払ってください

巨大化したときには常に足下に注意を払わなくてはなりません。当たり前のようなことですが、これがなかなか難しいようです。普段の生活で、ついうっかり何かを踏んだり、何かにつまずいてしまうことがあると思います。しかし巨大化したときには、それは絶対に許されないのです。もしあなたが巨大化したときは、十分に足下にご注意ください。

関連情報

DCコミックス社とマーベル社との共同プロジェクトであるアマグラム社から発行された X-Patrol(Destiny Awits...)という作品があります。このベースとなっている物語は、このドゥームパトロールです。ドゥームパトロールは、DCブランドの作品の基盤とも言える作品なので、この作品を知って他の作品を読んだり見たりすると面白みが増すことは間違いありません。

ところで「Elasti-Girl」の日本語表記には、「イラスティガール」または「エラスティガール」という表記ゆらぎがあります。外国語を翻訳するとき、こうした問題は度々発生します。映画「Mr.インクレディブル」公開以前のG-ZONEでは、エラスティガールという表記で統一していましたが、映画が公開された後に一般的にelastiをイラスティと表記されることが多くなりました。そのような理由から、G-ZONEではイラスティガールという表記に統一することにしました。ちなみにインクレディブル夫人のイラスティガール の英語表記は「Elastigirl」で、ドゥームパトロールのイラスティガール「Elasti-Girl」とは微妙に違います。

記事公開日:2006.12.10
記事更新日:2006.12.11

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