小さい頃きっと白馬の王子様が私を迎えに来てくれると信じていた。
小さい頃王子様が愛のキスで私を目覚めさせてくれると信じていた。
(本文より引用)
花咲カレンは、幼い頃から恋に恋する乙女だった。そんな彼女が出会った王子様が萌紀だった。しかも相思相愛、萌紀はカレンの返事を待っていたが、そんな萌紀にカレンはなかなか返事が出来ないでいた。
返事が出来ないでいた理由は、カレンの父であった。カレンの父は娘かわいさのあまり、男子との交際を固く禁じていたのだった。そんなカレンに返事を迫る萌紀。カレンが返事に詰まっていたそのとき一機ののヘリコプターが着陸すると、そこからカレンの父が降りてきて、いきなりカレンを連れて行ってしまった。
父がカレンを連れて行った先は、父の勤務する国連特殊機関所属地球保安基地だった。カレンの父はそこの最高責任者だったのだ。そして今地球は巨大な宇宙人の挑戦を受けていたのだ。
宇宙人ツェルウェルと名乗る巨大な宇宙人は、地球に対して戦いを挑み、そしてもし地球が負けたなら地球をロスト、消滅するというのだ。
「アイツと戦ってくれ!!」
無謀にも父はカレンに宇宙人と戦えというのだ。すでに地球の考え得る兵器は役に立たないことが判明し、残る手段は相手と同じ大きさになって肉弾戦しかないというのだった。そして父はカレンに物質拡大装置A・B(エンジェル・ブラスト)を見せた。A・Bを使い、カレンが50mの巨人となって宇宙人と戦うしかないと父は言い切った。そして今テスト段階にあるA・Bにはカレンのデータしか入力されておらず、つまり世界中でたったひとり、カレンだけが巨大化できるのだという。
このままでは、地球が無くなってしまう。そしてそれは王子様萌紀との恋も無くなってしまうことを意味することになる。しぶしぶ承知したカレンは巨大化して宇宙人の前に立ちはだかった・・・