探偵ジョージのミニミニ大作戦

黒服の男たち。悪そうな人相の男たちが、ひとりの少女を追いかけていた。逃げ場を求めてさまよう少女の目に飛び込んだ看板。桐島探偵事務所。少女は助けを求めてドアを開けた。

「誰かいませんか」

うるさい女だ。

「オレならここにいる」

机をよく見ると、そこには人形のような大きさの男がひとり立っていた。目を合わせた途端、少女は気絶してしまった。

失礼な女だ。誰かに追いかけられてるんじゃなかったのか。しょうがない女だ。仕方がない、あの手で行くか...

オレは女を起こすときには、こうすることにしている・・・

この作品は、マンガ作品「探偵ジョージのミニミニ大作戦」をアニメ化したものです。

マンガ作品のエッセンスともいえるアニメ作品ですが、アニメならではのアクションシーンを豊富に盛り込んだ脚色になっています。ピストルでの撃ち合いシーンや戦闘機？での銃撃？など過激なところもありながら、誰も死なない怪我しない、平和でほのぼのした作品に仕上がっています。

ジョージが麻美と古井戸を調べるシーンは、ジョージの小ささ、麻美の大きさが遠近感を伴って非常に上手く表現できていると感じました。至る所に大小絡むシーンが入っていますが、遠近感がこれほど見事にある映像は滅多にあるものではありません。スタッフの力の入り具合が伺えるところです。全体的に手際よくまとめてあり、構成的にも丁寧に作られているといえます。