美亜 FOREVER

早川守 作品

あらすじ

美亜の朝は遅い。それでも目覚ましは鳴るのだ。それを止める美亜の手。いつもと変わらない風景のはずが・・・

おじいちゃんに呼ばれて来た和美とあやが、格納庫で見たものはエリアルと並んで立つ美亜だった。美亜はエリアルと同じくらいの大きさになっていた。

美亜が巨大化したのは、宇宙寄生生物に寄生されたためだと判ったが、今すぐこれを駆除する方法はなかった。早速、駆除の方法を探ることになった。しかしその時、降下兵が現れたのだ。しかもエリアルは前回の出撃の後の整備が終了しておらず、今エリアルを動かすことができなかった。そこで、美亜がエリアルのかわりに出撃することになった・・・

解説

エリアルコミックの最終巻。ようやく巨大化した女性が降下兵と闘うシーンが登場しました。エリアルコミックでなら、たくさんありそうなこのパターンですが、実は最後のこの1話だけしかありません。他に巨大化した女性の話が1話ありますが、降下兵と闘うシーンはありませんでした。

エリアルコミックの目指すところは、美しい機体のロボットについて極めていくところにあったので、巨人が出てこないのも納得いきます。しかし14巻もあれば、相当数の作品が掲載されたわけで、もう少し多くの巨人が登場してもおかしくはないような気がします。もっともそれだけに、エリアルコミックのロボットへのこだわりが感じられます。このテーマを貫いて14巻もアンソロジー本を続けたことは、称賛に値すると思います。

エリアルについて

エリアルを知らない方に、エリアルについて解説しておきましょう。

エリアルは笹本祐一氏の手になる小説によって生まれました。もともとはTVアニメ用の企画だったそうですが、企画は小説となって日の目を見ることになりました。小説化されたあと、マニアックな人々に支えられ徐々に人気が上昇、結果的にはアニメーションも制作されました。

エリアルとは女性のプロポーションを持った巨大ロボットの名前で、このロボットは3人の搭乗員によって動作します。搭乗員はロボットの開発者の孫娘3人です。ロボットを開発したのは民間の研究施設で、そのため運用資金について涙ぐましい努力がなされるという状態です。

対する地球侵略をたくらむ宇宙人も民間企業で、会社経営の目的として侵略行為があるのです。こちらも会社内の予算獲得に涙ぐましい努力がなされた結果、なんとか侵略活動を行っているという状況です。侵略の要となるのは、降下兵とよばれる怪獣です。しかし降下兵を下ろすにも予算を切り盛りしなくてはならず、司令官は経理部長に頭が上がらないというていたらくです。

このようなエリアルの人気は、巨大ロボット、怪獣、美少女、こうした要素の程よいブレンドによって生まれたのだと言っても良いでしょう。

記事公開日:2000.10.18
記事更新日:2004.09.17

エリアルコミック14

発行 朝日ソノラマ
初版 1993年4月30日
ISBNコード ISBN4-257-90187-X
本体価格 1068円
サイズ B6・平綴
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