空より

闇のアルバム・その6

楳図かずお作品

あらすじ

男は自作の通信機である日宇宙からの電波を捉えた。電波に載ってきたのは、見知らぬ星の女性の姿だった。地球ではないその星は、非常に地球人に似た人々が住み、非常に地球に似た文明を持った星だった。何度か通信を繰り返すうちに男は女の言葉を理解するようになった。それとともに男は女に愛情を持つようになった。

女の住む星は、危機に見舞われていた。男はそれを知ると、女にその星から脱出し地球に来るように勧めた。そして女は宇宙船に乗って地球に向かった・・・

解説

楳図かずお氏らしい作品のひとつであるこの作品は、1974年にマンガ雑誌「ビッグコミックオリジナル」に掲載されていた「闇のアルバム」というシリーズの6作目にあたる。表紙を含み8ページあまりの作品ですが、各ページに1コマという構成で、マンガというよりかはイラストで読ませるタイプの作品です。

SFのショートストーリーはアイディア勝負なので、同じ内容の作品はほとんど見かけることはありません。しかし、これとよく似た作品がマ小説にあります。星新一氏の短編小説「愛の通信」です。

星新一氏の小説は古いので、楳図かずお氏本人もしくは楳図氏の担当編集者が読んでいた可能性は十分にあります。しかし、これはおそらく偶然の産物でしょう。仮に楳図氏が星氏の小説を読んでインスパイアされたとしても、この2つの作品はそれぞれ全く違う作品として楽しめるものです。こうも似たシチュエーションでありながら、全く違う趣の作品として楽しめる例は他にないのではと思います。

ところで、この作品のどこがこのライブラリの趣旨に合うかなんて、野暮なことは聞かないでください。読めば判りますから。

他の作品

漫画作品「ウルトラマン」を紹介しています。

記事公開日:2001.01.18
記事更新日:2004.09.17

こわい本 闇

発行 朝日ソノラマ
初版 1996年7月20日
ISBNコード 4-257-72004-2
価格 485円
サイズ 文庫・平綴
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