的場は、プロモーションビデオのディレクターとして活躍していた。今回の仕事は、観光ビデオ。完成しているのだが、今一つ何かひっかかるものがあり、的場はクライアントへの引き渡しを拒んでいた。何度も何度もビデオテープを見る的場。的場の目にあるものが止まった。
浅間冴子。そのビデオの中に、行方不明と言われている詩人、浅間冴子が映っていた。しかし、これをスクープに出来ない。なぜならそこには、浅間冴子は身長4m程の巨人として映っているからだ。このまま発表しても、合成だと言われかねない。的場は、このビデオが撮影されたアメリカの現場に調査に行くことにした。
アリゾナで的場は、ネイティブアメリカンのゴドーという男に出会う。このゴドーは謎の多い男だった。最初は的場を追い返そうとしたゴドー。しかしゴドーは、的場をコヨーテの選んだ男として、的場に不思議なものを次々をと見せていき、そして目的の人間に会わせるといってある場所にゴドーを連れていった。的場の目の前には谷が、そして谷の向こうにその人物がいるという。的場は谷を越えていき、そして見た。それは15mほどの巨人。その巨人は的場の探していた浅間冴子であった・・・(第1巻より)
不思議な現象が世界で起きていた。冴子と葉子。そしてゴドーと的場。出会いは運命的なものであり、そしてその出会いこそがグレートワイズマンを完成させる。グレートワイズマンこそが、地球を癒すことができるというのだ。グレートワイズマンを完成させる最後の戦いが、ゴドーと的場によって開始された。
そして浅間冴子は現れた。世界中の都市と呼べる場所に同時に現れた。何者も寄せ付けない巨人。それが冴子の姿だった・・・