やけくそ天使

天翔けるチン○追う阿素子

吾妻ひでお 作品

あらすじ

正月のひととき、阿素子は書き初めに干支の龍をの滝登りを書いていた。しかし、あまりにひどい竜だった。

「ヒトをムーミンみたいに描いておいて…」

あまりのひどさに、龍が絵の中から飛び出てきた。

「こんなんじゃ恥ずかしくて人前に出られない」

怒りにまかせて出てきた龍を阿素子はなだめすかし、一夜の床に…姫始めをもくろんだ。しかし阿素子がナニを書き忘れたので、ことを起こそうにもできなかった。一計を案じた阿素子は、部屋一杯に敷いた紙にナニを書き込み、それを龍に付けてことを始めようと考えた。

「こんなもんでいいかな」

ところが阿素子がナニを書き終わると、ナニだけが勝手に天に昇り始めたのだった。阿素子は龍の背に乗ると、ナニを追いかけて雲の上へと昇っていった。

雲の上の世界でナニを見失ってしまった阿素子だが、雲の上の城に巨大なナニを持った巨人を見つけたのだった…

解説

やけくそ天使シリーズの最初の3話では、阿素子は男食いのとんでもない白衣の天使、つまり看護婦さんとしてスタートしていた。しかしどんな訳か、第4話目で進也という弟を手に入れてから、阿素子は白衣の天使ではなくなり、ただの男食いの女になってしまっています。

お色気路線を狙ってはいますが、吾妻ひでお氏の同時期の作品群と同様、シンプルなストーリーでありながら多くのエッセンスが詰まった独特の作風の強い作品となっています。

記事公開日:2000.02.17
記事更新日:2004.09.17

やけくそ天使 第1巻

発行 秋田書店
初版 昭和52年10月20日
注文コード 0171-401073-0028
価格 定価290円税別
サイズ 文庫・平綴
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やけくそ天使 第1巻

発行 秋田書店
初版 2001年1月
価格 660円 (税込み)
サイズ 文庫サイズ・平綴
ISBN 4253175503
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