「人間の体を5センチほどにちぢめてしまう薬ですと!?」
日の暮れた第七三一野望中学校の理科室ではとんでもないことが行われていた。
「これを見てください。」
矢島先生の目の前に、ピンセットでつまみ上げられた5センチほどの男の子が。この学校の生徒である武田巧の縮められた姿だった。
「縮小する模様をご覧になりますか?」
なんとそこには生徒がもう一人、巧の同級生である伊代が体を縄で縛られていた。石井先生は伊代の口を塞いでいたガムテープをはがすと、黒い丸薬をその口の中にいれた。伊豫の体はみるみるうちに縮みはじめ、セーラー服の中に消えていった。
石井先生がセーラー服をめくると、そこには10センチほどに縮んだ伊代の姿があった。
「男と女は薬の効果が違うようですな」
石井先生は伊豫の体をピンセットでつまみ上げると、矢島先生の目の前に吊り上げた。