Village of The Giants

日本劇場未公開

Bert I. Gordon 監督作品

あらすじ

フレッドたちは、あてのない旅をしていた。途中、どしゃぶりの雨の中車が壊れたフレッドたちは、ヤケになってダンスをはじめた。が、ハイネスヴィラまで2キロの掲示板が目に入り、とりあえずハイネスヴィラまで行くことに。

ダンス喫茶にでゴーゴーを踊っていると、巨大なニワトリがあらわれ、何と一緒に踊りだす。このニワトリは、村の少年ジーニアスが自宅の地下室で発明した巨大化物質が含まれたパンケーキを食べて巨大化したものだった。

村人のひとりは胸に載せられてダンスにつきあわされた(映画ポスターのシーン)

巨大ニワトリはバーベキューパーティの出し物になって登場。バーベキューパーティから抜け出したフレッドたちは、ジーニアスの研究室に忍び込み、巨大化パンケーキを盗み出し仲間で分けて食べたのだった。

巨大化したフレッドたちは、バーベキューパーティに現れる。彼らは、驚く村人たちの前でダンス。村人の一人を捕まえて胸にしがみつかせて、またダンス。やりたい放題だ。

翌日、フレッドたちは保安官の娘を誘拐し、村人たちに自分たちに服従するよう要求する。

マイクは、ジーニアスの姉のボーイフレンド。マイクは、フレッドたちに屈服しないと宣言し、巨人たちを捕まえるべく計画を実行。しかし失敗し、ホージーが捕まってしまった。

マイクは新しい救出作戦を練ってそして実行。マイクが劇場に立てこもっているフレッドを挑発。フレッドは挑発に乗って外に出る。その隙に屋根裏にいた保安官たちが見張りの巨人女に飛びついたが、女の胸元には意外とやわらかく、クロロフォルムを含ませた脱脂綿が鼻に届くことはなかった...

解説

H.G.ウェルズの作品からとんでもない映画が生まれた。この作品ではやたら踊るシーンが目に付く。音楽にうといので良く判らないが、当時流行っていたビーチやゴーゴー喫茶で踊られていた音楽が、この作品の全編で使われているとのこと。そのため、音楽系の雑誌等で、この作品が紹介されることもあるようだ。またそれとは別に、この作品につて興味深いのは、ゴードン監督自身が後にリメイクしていることだ。

さて内容についてだが、当初、若者たちはただ面白がって巨大化した。しかし巨大化した若者たちは、それまでに手にしたことの無い力を自分たちが手に入れたことを感じて征服欲にとりつかれていく。ゴードン監督の他の作品と同様に「巨大=大きな力」というわかりやすい図式の作品だ。特撮には見るべきところは特にない。この作品のビデオは版権の問題からアメリカ本国でも手に入れることはできない。私はアメリカにいたとき偶然にテレビでみた。

ところで、ボー・ブリッジスを始め、結構知られた子役が出演している。興味深いのはジーニアス役で、現在監督として活躍中のロン・ハワードが演じている。

記事公開日:1999.05.22
記事更新日:2004.09.17

Village of The Giants

制作 バートI.ゴードン
配給 米コロンビア映画
監督 バートI.ゴードン
脚本 アラン・カイロー
原作 H.G.ウェルズ「神々の食糧」
撮影 ポール・C・ボーゲル
特殊撮影 フローラ・ゴードン
音楽 ジャック・ニッチェ
出演 トミー・カーク
ジョニー・クロフォード
ロン・ハワード
ボー・ブリッジス
備考 1965年作品
入手情報 Amazonで商品チェック(日本向け商品ではないので字幕等はありません)

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