くすみの悩みは…たくさんあった。どれもが体に関してのコンプレクスだった。
今、くすみはコンプレックスの一つを薬で解決しようとしていた。それは背が152cmと低いことだった。恋人の隆とデートをしているときなど、小学生に見られてしまうこともしばしばだった。それを薬で解決しようというのだ。
前に豊胸剤を買った怪しげな薬局に足を運んだ。前の豊胸剤のときは、胸がでかくなりすぎて散々な目に合ったが、今回こそ薬でこのコンプレックスから、おさらばするのだ。そして買うやいなや薬を飲んだ。
「これしか頼れないのよね。」
半ばあきらめたような口調でくすみは、ため息をもらした。そんなくすみの目に、他の女性と歩いている恋人の隆が目に入った。しかも、断然自分よりカッコイイ女だった。
「随分、楽しそうね。」
とつぜん目の前に現れたくすみに、言い訳しようと隆があわてていると、くすみの体に変化が現れた。
「何っ!?これ。」
隆も驚いたが、それ以上にくすみはもっと驚いた。3m以上の背の高さになってしまっていたのだ。
「そーいえば薬局のおやじが、興奮することで薬の効果が出るといっていたっけ」
またやられたと、くすみは思った。平常心にならなければ…と思うくすめではあったが、巨大なくすみに興味を持った人が集まってきて、平常心を保つどことかますます興奮してしまった。
興奮の度合いが増すとともに、くすみの体は巨大化していった。服は裂けてしまい、隆にそして集まってきた群衆に全裸の姿をさらしてしまった。