星獣戦隊ギンガマン

第39話 心のマッサージ

八手三郎 原作

あらすじ

宇宙海賊バルバンを倒すため誓いも新たに一致団結し、訓練に励むギンガマンたち。しかし張り切りすぎたサヤは、足首を痛めてしまった。

一方、バルバン魔人たちは、魔獣ダイタニクスの封印を解くための新しい作戦を実行しようと企んでいた。ダイタニクスの巨大な心臓をマッサージして、封印を解こうというのだ。そのためにマッサージの名人をマルワエキスで巨大化させるため、新型のマルワエキスをカプセルに詰めて魔人バズガスは持って街に向かった。

魔人バズガスが街に現れたとの報に、リョウマ、ハヤテ、ゴウキ、ヒカルが向かったが、4人はバズガスの撃った新型マルワエキスを浴びてしまう。このマルワエキスを浴びたものは、巨人になるはずだったが、新型マルワエキスは失敗作であった。4人は巨大化することはなかったが、みじめに膨れた体になってしまったのだった。

改良型マルワエキスを手に再び魔人バズガスが街に現れた。ひょんないきさつからサキの治療に当たっていたマッサージ師しのぶがターゲットになってしまった。しのぶに向かってマルワエキス発射するバズガス。慌ててしのぶをかばったサキが、代りにエキスを浴びてしまった。するとサキはみるみる巨大化し、辺りのビルよりも大きな巨人になってしまった。サキは戸惑いを感じながらも戦おうとしたが、足首の痛みに歩くことすらできなかった。

そんなサキの前にリョウマ、ハヤテ、ゴウキ、ヒカルの4人が助けに来た。4人が戦うのを見ているしかなかったサキ。そのサキの傍らのビルの屋上に魔人の手から逃れたしのぶの姿があった。

「あなたに必要なのは心のマッサージ。」

しのぶはサキに、自分の過去を話し始めた。そして・・・

サキは、しのぶの助けで足の痛みをとることができた そして、巨人の姿のまま魔人に向かっていったのだった

解説

特撮ヒーロー物の中心が、巨大ヒーローから戦隊物に移行してから20年近くになるだろうか。この流れは当分終わりそうもない。その最大の理由は、ステージショーとの絡みである。

巨大ヒーロー物では、ステージショーを行っても今ひとつ人気が出ない。ステージショーの演出も大変である。理由は明らかに、その大きさにある。テレビで見ていたままの大きさで、ショーを演じるのは不可能であるから、しょうがない。その点戦隊ものなら、実物大で演じることができる。ステージーショーで人気の裏付けを行う方法を取り続けるかぎり、巨大ヒーローものより戦隊物の方が有利なのである。

そうした中、いくつかの作品に隊員が巨大化する話が出てくるようになった。そのひとつがこの作品である。こうした作品が作られるようになったのは、制作側の巨大ヒーロー物への憧れではないだろうか。シリーズで作れないなら、せめて1話だけでも作りたいということなのではないだろうか。制作側の熱い想いが伝わってくるようだ。

ところで、どういう訳だろうか。巨大化する隊員は女性ばかりのような気がする。しかしそうした作品の中でも、今のところ生身の隊員が巨大化するのは、この作品だけである。

記事公開日:2000.05.14
記事更新日:2004.09.17

星獣戦隊ギンガマン 第39話

制作 テレビ朝日、東映、東映エージェンシー
原作 八手三郎
出演 前原一輝、末吉宏司、照英
高橋伸顕、宮澤寿梨、小川輝晃、他
ビデオ販売 東映ビデオ(ビデオ第9巻)
レンタルビデオあり
備考 1998.11.29、テレビ朝日系列にて放送

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制作 テレビ朝日、東映、東映エージェンシー
出演 特撮(映像), 前原一輝
販売元 東映
備考 DVD2枚組
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