桐島探偵事務所。そこがオレの仕事場だ。オレの名は、桐島祥二。なんだ、外が騒がしいぞ。オレは朝から騒々しいのは嫌いだ。
「誰かいませんか」
うるさい女だ。
「オレならここにいる」
目を合わせた途端、気絶した。失礼な女だ。誰かに追いかけられてるんじゃなかったのか。しょうがない女だ。仕方がない、あの手で行くか...
オレは女を起こすときには、こうすることにしている。
桐島探偵事務所。そこがオレの仕事場だ。オレの名は、桐島祥二。なんだ、外が騒がしいぞ。オレは朝から騒々しいのは嫌いだ。
「誰かいませんか」
うるさい女だ。
「オレならここにいる」
目を合わせた途端、気絶した。失礼な女だ。誰かに追いかけられてるんじゃなかったのか。しょうがない女だ。仕方がない、あの手で行くか...
オレは女を起こすときには、こうすることにしている。
朝のコーヒー。オレの1日はこれから始まる。
「いまいちだな。」
いつもなら自分でいれるコーヒーだが、今日は違った。前の事件以来、麻美がいついているのだ。どうやらオレの秘書にでもなったつもりらしい。
麻美の料理にいちいち文句をつけたら、麻美のやつ買い物と称して出ていってしまった。オレが冷蔵庫に閉じ込められているのに気がつかずに。一体誰のせいで、こんなことになったんだか知っているのだろうか。
しかし、ここは寒いし暗いな。
今日もオレの愛車、ラコンダの調子はいい。このV8エンジンの振動が...振動...ちょっと揺れ過ぎだ。と、思ったらガキがオレの愛車をわしづかみにしていやがった。
「おい、人形が乗ってるぜ」危険を感じたオレは、銃を抜きざまに1発撃った。ガキ相手に、こんなものを使うのはどうかと思うが、オレは気にしない。ラコンダのアクセルを踏み込むと、ガキの手の上から抜け出した。
ドボッ。
しまった、水たまりがドロ沼になってる。ラコンダのV8でも抜け出すことが出来ないのか。おっと、沈み始めた。なんとかしなければ。
「あーっ、ジョージだ。」
この娘は苦手だが、この危機を乗り切るには、助けてもらうしかないだろう。
「そこのかわいいお嬢さん。ちょっと手を貸してくれないか。」
「家来になるなら助けてあげる」
オレは不本意ながら1日だけ家来になることを条件に、手を貸してもらった。
青山氏は、名探偵コナンで押しも押されぬ売れっ子まんが家です。その青山氏の初期作品をまとめた単行本がこれです。もし、青山氏が売れないまま消えていったら、この作品群は単行本として手に出来なかったのでしょうか。いいえ、この作品群を読めば、青山氏の作品が人気のでないはずはないと、確信できます。つまり、これらの作品が埋もれて消えてしまうことは絶対になかったということです。
探偵ものというと、普通はハードボイルドな世界なんですが、この作品はほのぼのしています。主人公がミニミニサイズだと、大事件なのか、ささいなことなのか、良く判らなくなってしまいます。そういった面白さを全面に出して青山流のセンスで盛り上げてくれます。
全部で3話しかありませんが、お約束のシーンは、女体探検、わしづかみ、スカートの下、入浴シーンとテンコ盛りです。すべてソフトタッチです。えっ。喰い・・・ですか?それは・・・ちょっと・・・ないですね。あくまでもソフト路線なんです。ジョージ君の食事シーンならありますが。
記事公開日:1999.07.14
記事更新日:2004.09.17
発行 | 小学館 |
初版 | |
ISBNコード | ISBN4-09-123172-1 |
価格 | |
サイズ | 一般コミック・平綴 |
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