リドリィは今日も差し入れを持ってフィリップ博士の研究室を訪れた。目当てはフィリップ博士の助手、ベイカーだった。
「彼、います?」
リドリィは奥の部屋のドアを開けて驚いた。ベイカーが怪しい眼差しでリドリィを見つめていたからであった。リドリィは胸の高鳴りを押さえることが出来ないまま、ベイカーと見つめあったままになってしまった。 するとフィリップ博士が一言。
「今の彼は犬なのだ。」
「・・・」
そんな調子のフィリップ博士。今日の研究のお題は、頭が良くなる薬。ところがその薬は失敗作だった。こぼれた薬が見せた効果とは・・・