巨大な輸送船の広い甲板には、普段見慣れたものが載せてあった。ただし、その巨大さを別にすればの話だが。その輸送船にのし掛かるように巨大な影が現れた。
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ニュース番組は信じられないような出来事を伝えていた。映像をみるとそこには巨人の姿が映し出されていた。大抵のビルよりも背の高い巨人は、悠々と巨大なお菓子を頬張りながら東京湾から都心部に向かっていた。まるで怪獣映画さながらの状況であったが、悠々と進む巨人はどうみても女子高生そのものだった。ルーズソックスに制服のスカートは短くして履いている。
足もとの男たちはみんな色めき立った。普通でさえ丈を短くしたスカートにパンチラを期待する男たちである。それが、見上げればそこに巨大なパンティーが丸見えなのだから、色めき立つのは無理もない。しかも、巨大女子高生はあしもとの人間には全く興味を示しておらず、無防備もいいとこだった。
ビデオカメラを構える。当然足もとからだ。突如、視界に大きなものが迫ってきた。お菓子の空箱だ。空箱とはいえ、その巨大な質量は真下にあった車を押しつぶしてしまうのに十分だった。
突如、街を大音響が襲った。その凄まじい音量は、周囲のビルのガラスを粉々に砕いてしまうほどだった。音の原因は、巨大女子高生のバッグの中にあった、巨大携帯電話の着信音だった。どうやら誰かと待ち合わせをするらしい。大きな足取りで巨大女子高生は渋谷に向かって歩き出した。
やがて渋谷に到着。巨大女子高生は、街角に座り込んで誰かを待つのだった・・・
(C)岸虎次郎/集英社・TBS