改造巨大ヒロインYURIA -鼓動-

製作:ZENビクチャーズ

あらすじ

20XX年。薬の副作用で巨大化してしまった人間が暴れるのを防ぐための実験が、アジア防衛軍関東基地で進められていた。神代博士は自分の生み出した薬によって巨大化してしまった人間が、その生体的な作用から自分自身をコントロールできないことを知り、また責任を感じて自ら危険な実験の先頭に立っていた。

神代博士は交通事故の後遺症から自分の娘ユリアを救うために薬を開発してきたのだ。一方でユリアも自分の父の研究に自分の体を提供していたのだ。もっとも薬なしでは、ユリアは動けなくなってしまうのだった。

その神代博士の助手、佐々木はエゴイズムの塊だった。自分を満足させるためには、どんなことでもする男だった。あるきっかけから佐々木は仲間である小池を巨大化してしまうが、小池は完全な巨人ではなかった。一旦普通の大きさに戻った小池の体とともに姿をくらました佐々木だった。

改めて巨人となった小池が街に現れた。コントロールしているのはもちろん佐々木だ。巨人を止められるのは巨大化に耐える体をもったユリアしかいなかった。そして巨大化したユリアは、巨人同士の長い戦いを開始したのだった・・・

(c) ZENピクチャーズ

巨大キャットファイト

巨大キャットファイトのための物語。巨人同士のキャットファイトに、こだわりを持って製作された映像作品です。

物語も巨人が登場する真実味というより、キャットファイトを面白くするための演出構成になっています。キャットファイトそれからヒロインピンチに萌えを感じる人をターゲットに絞った作品です。

それ故に映像のこだわりは素晴らしく、これからファイトに向かうユリアが歩いた道路に足跡を残すところ、崩れたビルがさらにファイトの振動で細かく瓦礫を落とすところなど細かい描写がされています。全体的にCGでの合成が行われていますが、これまでのZENピクチャーズ製作の経験が生かされ、今まで以上の高いクオリティになっています。

限られた予算の中でも、こだわりを持って良いものを作っていこうとする監督をはじめ製作スタッフの心意気が伝わってきます。昼間のシーンを特撮合成は、技術的に難易度が高いにもかかわらず果敢に挑戦しています。CG編集にこれまで以上の時間が費やされてるに違いありません。

また巨大化した時のキャストの演技もなかなかです。CG合成の撮影では、何も無いところで演技をする事になります。何も無いところでの演技には、演技指導通りに動くことも重要ですが、想像力を働かせて演技をしなければ実感の伴う映像にはなりません。スタッフ側とキャスト側の息の良いところが感じられます。

今後の作品に、さらに期待を寄せてしまいます。

Published : 2006.12.05
Update : 2007.04.17

[ Prev page ] [ Category index ] [ Next page ]

You can find the work by a keyword.

Keyword: