神楽崎風子は2人の「非常識」な下宿人に振り回される不幸な女子高生。平和な日常を送れることを願いながら、彼女は今日もトラブルに巻き込まれていく。
(上記は本編前置きより引用)
神楽崎風子の下宿人2人が、学校の校庭で突然決闘を始めた。
仕掛けたのは、夢野王国フルーティーナからやってきた夢野皇子。決闘の目的は、下宿人は2人もいらないという勝手な理由である。皇子は「魔法のプリンス、リリカル・チェリー」。対する一条寺一郎は「改造人間ドルキオン」。これから始まろうとしている、戦いを考えると大家として頭が痛い。
メルヘンの国からやってきた皇子。皇子は魔法が扱えるのだ。そしてその魔法の矛先は、なんと風子に。風子は魔法をかけられ、巨人になってしまった。巨人風子を使って一郎と対決しようというのだ。
校庭にいた一郎が上を見上げると、そこには空の代わりに巨大な苺模様が。慌ててスカートを押さえてしゃがみ込む風子。その行動は、足下の生徒たちにとって、まるで怪獣のように思えた。
そんな騒ぎをよそに、風子の肩に飛び乗る皇子。皇子の目には一郎の姿しか映っていないのだ。
「さあ、ジャイアント風子さん。正義の鉄槌を下すのです。」
皇子は、ノリにノっている。しかしそれをそのまま風子が許すはずもなかった・・・