「隆くん、あいかわらずねー。」
隆がフィギュア(人形)を完成させたとき、暗やみの中から見守る影があった。その影は隆が夜食を買いに出た隙に、隆の作った人形に乗り移ったのだった…
やがて家に戻った隆が、自分の作った作品である人形をよく見ようと手をかけたとき突然
「えっち!」
と、人形が叫んだのだ。自分の作り出した人形が動き話すのを見て、驚きを隠せない隆。実は、隆の人形に乗り移ったのは、隆の中学生のころのガールフレンド吉川萌だった。
しかし困った。萌の乗り移った人形は、明日までに完成させなければならないものだったのだ。萌の乗り移った人形を提出するわけにもいかず、隆は焦るばかり。萌のことなど気にしている余裕はなかった。
再び人形の制作に取りかかり、提出用の人形を完成させると、隆は疲れ果ててそのまま机に伏して寝てしまった。
ひとりにされた萌。隆の小指をみながら、服を脱ぎ始めた・・・