轟快太(とどろきかいた)の目の前に突如現れた女、アヤメ。いきなり快太を嫁にしたいと、両親に申し出たのだ。アヤメの目的は、忍者の姫君と快太を契らせること。驚く両親をお金で説得して、やわから忍者の住む隠れ里に快太をつれてきた。
快太自身、いきなり結婚させられる不安でいっぱいだったが、相手の明日香姫の美しさのあまり婿になることを承諾。しかし里の者として姫の婿になるためには、忍者としての資質が問われるのだ。快太はきびしい修行をアヤメの元で行うことになった。男を知らず無防備の明日香姫と快太とお目付役のアヤメの奇妙な生活は、こうして幕を開けた。
(第1巻より)
修行の進む中、快太はアヤメから蔵の掃除をまかされた。しぶしぶ掃除を始めた快太の目に、一本の巻物が止まった。
「すげーっ これは忍術の巻物じゃんか」
古い巻物に書かれた呪文の意味など快太に分かる訳も無く、実際に唱えて試すことにした。
「だーっ 小さくなってる〜」
使ってびっくり、快太の大きさは親指にも満たない大きさに縮んでしまってた。
「くそ〜っ これも掃除をいいつけたアヤメのせいだ!!」
訳も分からず試したことを悔やむどころか、アヤメに逆恨み。早速アヤメを探すと、のんびりと風呂に入っている。湯船に入るアヤメに、拾った針で攻撃しようとがんばる快太。しかし上手く行かないどころか、湯船から上がるアヤメの立てた波に流される始末。ようやくアヤメに近づいたら、こんどは石鹸と一緒に、アヤメの手に鷲掴みにされてしまった・・・