「育たないなァ・・・」
綾奈の悩みは胸が小さいこと。
「お星サマお願いです・・・私の・・・胸を・・・も少し大きくしてください・・・」
そんな綾奈の声を聞き届けるかのように、流れ星がひとつ。その晩、綾奈の体に大きな変化が・・・
明くる朝、綾奈が目を覚ますと、周囲が騒がしい。寝ぼけ眼で綾奈が辺りを見回すと、そこには大勢の小さな人たちが。綾奈の周囲が小さくなってしまっていた。いや綾奈が巨大化したのだ。
何がなんだか判らない綾奈。巨大化した綾奈は、家を壊してしまっている上に全裸だった。さらに集まってくるのは近所の知っている人たちだ。驚くよりも何よりも、綾奈は近所の人たちに裸を見られるのが恥ずかしかった。慌ててその場から離れようと逃げ出したのだった。
人目を避けたい一心で走りだしたものの、綾奈が走れば走るほど注目を浴びてしまうのだ。やがて着物の代わりに工事現場のシートを身にまとい、少し落ち着いた綾奈の目の前に親友の美久が。美久に助けを求めたが、巨大な綾奈に成す術もなかった。困った二人の前に、この騒ぎの原因、綾奈を巨大化した張本人が現れたのだった・・・