サオリは小さかった。身長が20cmしかない。そういう一族なのだ。
今日も朝から小さいが故のアクシデントに見舞われた。サオリを助けたのは、毎朝迎えに来るサチ子だった。そしていつものように、サチ子の自転車の前カゴに乗って通学した。
そんなサオリが恋をした相手は、身長50mのススムだった。ススムの一族は、そういう一族なのであった。
「お、おはよう」サオリは意識しすぎてぎこちない挨拶をした。
「ああ…」ススムも同じようなものだ。
二人は相思相愛だったのだ。やがて、二人は身長差をこえてつき合い始めた。
そんなある日、ススムはサオリを自分の家に誘った。会話ははずんで楽しかったが、ススムは一心にサオリを見ていた。おもむろにサオリの服に指をかけるススム。
「サオリ!」
ススムは感情を抑えることができなくなってしまった・・・