妹防衛隊Gテスター

ジャイアンテスター

上藤政樹

あらすじ

白山萌美は地球防衛省の特務第一課GETの隊員。しかし彼女には大きな秘密があった。その秘密とは巨大化変身できることだった。

正義の宇宙人から巨大変身できる力を与えられ、正義の名の下に巨大ヒロインジャイアンシスターに変身するのだ。そして巨大な宇宙人に経ち向こう事ができる唯一の地球人が、萌美なのだ。

しかし巨大化したといっても萌美のか弱さは変わりなく、宇宙人と戦うたびに嬲りモノにされてしまうのだった。それでも萌美は逃げ出す事はなかった。萌美が戦わなければ誰が地球を守れるのか。使命感の強い萌美は、決して逃げ出す事はしなかった。

解説

数少ない巨大化ヒロインメインの単行本です。

ところで気になった方もいると思いますが、タイトルではジャイアンテスターと表記されていますが、あらすじではジャイアンシスターと表記されています。実は作品中もジャイアンシスターと表記されているのです。それには秘密があります。が、物語の進行で明らかにされるので、解説は控えさせていただきますが、決して表記の乱れではありません。

巨大化ヒロインものは戦いが中心となるので、なにかと殺伐とした話になりがちです。ですが、このマンガでは絵柄のせいか雰囲気が和らいだ感じがします。本来なら殺伐としているシーンであるはずが、それほどでもない印象にすり替えられています。物足りないと思う方もいると思いますが、それが上藤政樹氏の魅力のひとつだと言えます。

黎明期の特撮ドラマのスタイルをそのままマンガ化したような作風は、上藤氏の得意とする所です。シリアスでありながら、それでいてどこか間の抜けたストーリーも当時のドラマにはありがちでした。相手は宇宙人なのですが、時には宇宙人に操られた地球人が相手になったりするところは、ウルトラセブンを彷彿とされます。が、そこは成人向けマンガ作品ですから、エロなしでは物語が進む訳がありません。それがまたコミカルな感じになるので、殺伐とした雰囲気にはなりません。

それでもテーマに地球防衛があり戦いがあるのですから、萌美の苦悩や葛藤も描かれている訳です。単純に能天気な話という訳でもありません。少し盛り込みすぎた感じも否定できなくはありませんが、単純なエロマンガにしたくないという作者の意図を感じます。

とはいえ、殺伐とした戦いだけではありません。ほのぼのとした話もあります。

子供達の前で、地球防衛と言う仕事がどのようなものかを教える話があります。子供達のリクエストに応えて巨大化もします。戦いはありませんから、単に巨大化してみせるだけのはずでした。が、ここでも萌美はいいようにされてしまいます。子供達に色々なところに潜り込まれてしまう巨大ヒロインですが、相手が子供なので耐えるだけの状態です。こういったシチュエーションは商業誌では他にありません。

ところで設定協力されているCallon氏は、当時ネット上で小説を発表していた方で、巨大娘界隈では名の通る方でした。Callon氏の書いた巨人族の少女が登場するファンタジー小説「エルフェの森」は読み応えのある小説で、私の中では今でも好きな物語の上位にランクインします。

上藤政樹氏の他の作品

G-ZONEでは、上藤氏の作品として他に下記の作品を紹介しています。

記事公開日:2013.08.06
記事更新日:2013.08.06

妹防衛隊Gテスター(ジャイアンテスター)

発行 虹の旅出版
初版 2003/07/15
価格 1143円税別
サイズ A5・平綴
ISBN 4-931343-54-6
備考 成年コミック
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